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雨樋半円型

雨どいとは?その役割と材質

雨どいの役割 雨どいとは、屋根の先端部分の軒先という場所に金具で取付してある半円の筒状のものを想像できると思います。英語ではRoof Gutter又はRain Gutterと呼ばれており、ボーリングのガーターをイメージすると分かりやすいです。 雨どいの主な役割は2つ 壁面をひびわれ、カビ、苔の発生から守る 排水箇所をまとめることで地面の手入れがしやすい 雨どいは雨を正しく排水して家を守ることが仕事です。雨が多い日本では家の重要な役割を担っています。  雨どいの形状 雨どいは屋根の水を集める軒樋と地面に排水する竪樋の組み合わせで出来ています。 軒樋  主な形状 半円型 特徴: 昔から使われている形状で、断面が半円状になっています。雨どいを連想すると大体この形が思い浮かぶと思います 利点:一番流通している形状のため比較的安価でカラーバリエーションも豊富です 角型 特徴: 断面が四角い形状、近年で使用されることが増加 利点:一般的に半円型よりも容量が大きく、多量の水を効果的に排水することができるので雨が多い地域に向いています。また、シャープでモダンな外観のため、現代的な建築デザインに合わせやすい 竪樋(縦樋) 軒樋で集めた水を屋根から地面に排水するための筒状の樋です。 軒樋→集水器(じょうご)→ナナメの呼び樋→竪樋というのが水の流れになっています。 他にもデザイン性のある鎖樋も同じく地面に排水する役割があります。  雨どいの主な材質 雨どいは主に塩化ビニル、アルミニウム、銅、ステンレス、ガルバリウム鋼板といった素材で作られています。各々費用やメンテナンスが容易かなど特徴があるため建物や地域にあった材質のものを選ぶのが重要です。 塩化ビニル 塩化ビニルは雨どいに一番使用されている材質です。一般的な雨どいのイメージはこれになるでしょう。 利点: 軽量で取り扱いやすい材質。色のバリエーションも豊富。耐腐食性に優れ、価格も手頃で施工しやすい。 欠点: 強い熱や低温に弱く、寿命が他の材質に比べて短い場合がある。 アルミニウム アルミニウムは軽量で十分な強度があるため建物の様々な部分で使われている材質です。 利点: 軽量で錆びにくい材質。塗装しやすいので多くの色やスタイルで利用可能。気候の変動に強く、長持ちする。 欠点: 強い衝撃には弱く、変形のリスクがある。流通量が少ない。 銅 銅は特徴的な材質です。価格が高かったりしますが長寿命で風情のある見た目になるのでお寺さんにも使用されたりします。 特徴: 高級感のある美しい外観を持つ。経年変化で特有の緑青が発生。 利点: 長寿命で、錆や腐食に非常に強い。 欠点: 他の材質に比べて高価。 ステンレス ステンレス鋼、一般的には「ステンレス」として知られる、は鉄を主成分とする合金で、耐久性の高さや美観が特徴の材質です。 利点: 高い耐腐食性、光沢のある外観で変色が少ない、強度が高く熱にも強い。 欠点: 流通量が少なく、他の材質より高価で施工費も高い場合が多い。 ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板は、鉄板にアルミニウムと亜鉛を主成分とする合金を被覆した材料で屋根や外壁の材料で人気があります。 利点: 高い耐腐食性、紫外線や悪天候にも強い。塗装も用意のためカラバリも豊富 欠点: 他の材質に比べて高価 弊社のトイレス工法では日鉄鋼板(株)製のガルバリウム鋼板ニクスカラーPROを加工して使用しています。  まとめ 雨どいは、家の雨や雪をうまく流すための大切な部分です。選び方は、材質や形状、そして見た目はどうかを考える必要があります。 材質は、塩ビからアルミやステンレス、ガルバリウム鋼板などいろいろあります。アルミやガルバリウム鋼板は長持ちしますが、初期費用が高くなります。塩化ビニルは安価ですが、耐久性が他より落ちます。なので長期的に見たときに交換・修理のタイミングが異なってきます。 新しい選択肢として弊社の「トイレス」という軒樋が無い新しいタイプの雨樋が登場しました。トイレスは屋根と一体化していて、特に台風の時の強風に特に強いです。見た目もスッキリして、家のデザインにも合わせやすいです。 トイレス工法の特徴 雨どいを選ぶときは見た目だけでなく、機能、家のデザインに合わせて選ぶと、家全体を長く美しく保ちます。 そして、雨どいを長く使うためには、定期的に掃除することが大切。葉っぱやゴミが詰まると、雨水がうまく流れなくなってしまいます。 雨どいは家を守る大切な部分。色々考えて、自分の家に合ったものを選びましょう。